| ローカル鉄道の旅４４2024.７.３１.～８.２ 目次へ 軽井沢、小海線、新穂高ロープウエイ、高山線の旅 佐久海ノ口温泉、新穂高温泉 暑い鎌倉を避けて、避暑地軽井沢を見学し、八ヶ岳高原を走る小海線に乗り、途中佐久海ノ口温泉に泊まり、松本よりバスで奥飛騨へ行き、新穂高ロープウエイの2階建てロープウエイに乗り、新穂高温泉に泊まり高山から高山本線で名古屋へ出て帰ると予定を立てた。 軽井沢は大昔親戚の家があり大学生の頃、毎夏1週間ほど滞在した。場所は軽井沢銀座の裏手にある良いところ。涼しいのだ。（残念ながら現在は付き合っていない。） 小海線は3回目、高山本線は2回目だ。ついでに小諸へより小諸城を見学する。 ルートは 大船-東京-軽井沢-小諸（小諸城見学）-佐久海ノ口（泊）-小淵沢-松本-新穂高ロープウエイ-新穂高温泉-高山（市内見学）-名古屋-新横浜-大船 乗車券は大船から佐久平経由松本で1枚、高山から大船で1枚。軽井沢-小諸、小諸-佐久平は現地で購入する。何故なら軽井沢-小諸は三セクの「しなの鉄道」だ。 1日目  大船-東京-軽井沢-小諸（小諸城見学）-佐久海ノ口（泊）大船発6時33分の東海道線に乗り東京駅発7時52分の「はくたか553号」に乗る。6時33分の東海道線は混んでるのでグリーン車利用、グリーン車も下手すると座れないが座れた。7時代になると難しい。東京駅で30分以上余裕があるが最近の電車、何かあるとすぐ止まるので早めに着いていないと危ない。 北陸新幹線はほぼ満席だ。コロナの頃と大違い。軽井沢まで1時間7分それ程多く飲んではいられない。軽井沢で降りるのは初めてだが夏のシーズンだからか多くの人が降りた。流石避暑地。空気はさわやかだ。駅からバス  で旧軽井沢まで行き親戚の家を探した。目標は吉川英治の別荘だ。カフェみたいな店の人に聞くとまだあるという。探したらあった。その近くに目的の親戚の家があった。声を掛けようと中に入ったが生憎留守である。電気のメーターも止まっていた。何処かに引っ越していて別荘として使っているのか、建物自身を貸別荘としているのかわからない。何せ50年以上音信不通なのだ。その後、軽井沢銀座に向かい、上皇号両陛下夫妻がプレイしたテニスコートに行くと多くの人がテニスをやってい  た。別荘に泊まりテニスをするという優雅な人達だ。我らとは別の種族？途中、駅へ戻るバス停が分らなくて警官に聞いたら「私も地元ではなく良く分らないのですよ」といい、地図を見て教えてくれた。伊那警察からの応援だそうだ。夏のシーズン軽井沢警察だけでは賄えないのだろう。 駅へ戻り11時30分初の「しなの鉄道」で小諸へ向かう。昔の信越本線だ。軽井沢-長野間を結んでいる。2両編  成のワンマンカーだ。綺麗な車両、電化されている。小諸に着いたのは12時3分、暑い、軽井沢よりも暑い！駅前の蕎麦屋で冷たい蕎麦を食べ、小諸城へ向かう。小諸城は駅裏である。駅は小諸城内に入っている。武田信玄の命で山本勘助が縄張りした平城ではあるが背面は千曲川が真下にみえる断崖だ。三方向だけを防護すればいい。標高は663ｍ、軽井沢が1000ｍだから暑いわけだ。タオルを片手に荷物は勿論コインロッカーに預けてある。大手門から線路をこぐり三の門と行き「藤村記念館」の前を通り「水の手展望台」に行く、真下に千曲川がみえる。50ｍ位あるのでないか？。これは見応えがある。その後、戻り天守台 へ行く。天守台は石垣で作られた台地である。風が通り涼しい。その後、駅へ戻った。これで100名城制覇38城。14時発の小淵沢行きの小海線に乗車。２両のワンマンディーゼルカー。観光客、地元の人が乗り結構混んでいる。小海線は廃線にはならないだろう。途中、若者が 「カナダから来たのですが切符はいつどこで出せば良いのですか」 と聞いてきた。カナダから来た日本人の青年で、英語で「バンクーバー・ジャパニーズ・ゴスペル・チャーチ」と背中に書かれたTシャツを着ている。みると数人いる。 「日本語上手いですね。降りる時に運転手に出せば良いのですよ」 と教えると「東京都管内から小海」の乗車券。ワンマンカーであり乗客が自由に乗り降りしているので心配になったようだ。 「両親が日本人で、軽井沢生まれで１歳で両親ともでバンクーバーに移住し、今回、松原湖でキャンプをし日本人の子供達に英語を教えるために来日しました。１週間滞在します。」 メンバーで日本人はこの人だけで後はカナダ人のようだ。すごく感じのいい青年で 「バンクーバーは良いところですね。」 と言うと喜んでくれて４０年前に行ったと伝えた。 小海で降りる時に「頑張って！」というと頭を下げて挨拶してくれた。すごく良い気分！！  私は「佐久海ノ口」で下車し本日宿、海ノ口温泉まで歩いて５分。「海ノ口温泉和泉館」に到着。海ノ口温泉には宿は後、1軒しかない。ひなびた温泉だ。この宿、日帰り湯ができるようで何人かが入っていった。お湯は温く私にとっては今一であるがその道では有名なようだ。露天風呂もありサウナもある。早速、風呂に入り湯上がりのビール、これが中瓶であり飲んだら酔いが回り眠くなった。実は今日の万歩計の数字はなんと17000歩、しかも暑くて疲れたのだろう。部屋は8畳ありベランダみたいな板の間がついている。勿論テレビもある。一眠りをして食事、「アユの塩焼き」が旨かったが余り酒欲がわかず1合だけ飲んで風呂にも入らずオリンピック放送を見ながら寝た。 泊まり客は6組で中高年の夫婦連れが3組、仕事での泊りと思われる客が2組であった。私を除いて全員、車。 2日目  佐久海ノ口-小淵沢-松本-新穂高ロープウエイ-新穂高温（泊）朝風呂に入り気付いたがお湯はしばらくすると肌に纏わり付いてくる。昨日は温すぎて気がつかなかった。 7時の朝食、朝は寒い。でも、ヒンヤリして気持ちがいい。これを求めて来たのだから。 小渕沢行き列車は8時13分発、私の他に母親と子供が乗車した。今回の目的の一つは小海線に乗ることであっ  た。3回目だ。過去2回は小淵沢から小諸に向かった。千曲川沿いを走り「信濃川上」辺りから右手に八ヶ岳が見えてきて日本鉄道最高地点、野辺山辺りでは八ヶ岳が全開だ。野辺山を過ぎると下りになり列車速度もあがると正面に北岳がどーんと構えている。今日はピーカンに近いので最高だ。ただ、残念なことは「日本鉄道最高地点」の標識が路線沿いには見えず、脇の道路脇にあった。しかもコンクリート製。出来れば列車の進行方向に木の門柱に書いて欲しい。飯山線森ノ宮原駅の「日本最高積雪7ｍ85ｃｍ」の標識のように。乗客は余り乗ってこない。ただ、清里では観光客が乗ってきた。 小淵沢から9時9時31分発の「あずさ75号」50分程で松本へ到着。松本からは松本電鉄で新島々まで30分。これからはバス旅である。座席は満席である。そう今日は8月1日、夏休みのど真ん中、「上高地」行きバスに乗りバスは梓川添いを走り途中、ダムがいくつも出て来る。皆、アーチ式ダムである。川幅が狭く川底が急なせいで重力式ダムが出来ないのか専門家ではないので分らないが見た目はアーチ式ダムの方が重力式ダムより美しいと思う。中でも大きいのは奈川渡ダムだ。山が急峻なので景色は素晴らしい。緑と青い空！「中ノ湯」で下車。降りたのは私一人。後は全員、上高地行きである。上高地はマイカー乗 り入れ禁止で中ノ湯から先はガードマンが立っていて一般車を入れないようにしている。私は上高地は3回行っているのでもういい。中ノ湯からは平湯温泉行きのバスに乗る。途中、安房トンネルを抜ける。大昔、トンネルの出来る前は安房峠を走らなければならなかった。私は大昔、かみさんと富山へ旅行する時に通った記憶が確か5月の連休開けでまだ、雪が残っていた。このトンネルが出来て30分も時間が短縮されたそうだ。その後、乗鞍へ登山するときにも通った。平湯温泉には12時55分に到着。食堂で「手打ち蕎麦」を食べようとしたら丁度、なくなったと言われ他に食べる物もなく、お握りにビールで済ませた。  13時40分発の「新穂高ロープウエイ行き」に乗り30分程で着く。このロープウエイは先ほどの富山からの帰りに乗っているがもう一度、乗りたいと思ってきた。第一ロープウエイ4分乗換第二ロープウエイ（2階建て）7分である。実は昨年計画したが当時、第二ロープウエイは工事中で乗れなかったので今年にしたのだ。雄大な北アルプスの山を見ながら登って行く。第二ロープウエイを降りると「2156ｍ18.5度」との電光掲示板がある。一瞬寒いと感じる。この寒さを感じるために来たのだ。屋上の展望台で北アルプスのパノラマが展開する。焼岳は噴煙を上げている。一通り写真、ビデオ撮影をし戻る。 本日の宿は「新穂高温泉のある宿」バスで新穂高温泉口で下車してすぐだ。泊まり客は私と同じような爺さんと3人の家族連れ。この宿、お湯は熱く湯槽から溢れるという源泉掛け流し！だが困った事に洋式トイレがない。食事処は畳み、テレビはあるが見えない。洋式トイレがないのは困る。この宿、卓球場もある昭和の旅館だ。女将さんが一人でやっている。風呂に入った後、缶ビールを飲んで持参のウイスキーを少々飲んだが食事中畳では足が痛くて酒を飲む気がしないので、飲まず、部屋でのんだ。テレビもないので9時には寝てしまった。畳の食事は青荷温泉もそうだった。ひなびた温泉大歓迎だが洋式トイレと椅子は欲しい。「本当の鄙びた温泉とはこう言う物だ。」との声が誰かさんが行っているかも知れないが？これだけは簡便して欲しい。それと、気を付けないといけないのがカードが使えない。これは海ノ口温泉もそうだった。 ３日目  8時3分の濃飛バスセンター行きに乗る。ロープウエイ方向からの乗客が5～6名いたが、平湯温泉で降りた。上高地へ行くようだ。上高地は人気がある。バスは9時30分に濃飛バスセンターに着いた。駅は何処かと聞くと目の前だ。それなら高山駅と行ってくれた方が分りやすい。当初の予定では高山で2時間ほど市内見物を計画したが、この暑い中、飛んでもない。丁度、9時36分発の名古屋行き特急「ひだ6号」があり自由席に飛び乗った。座席は8割り方埋まっていた。外人が殆ど、白人が多い。私の斜め前の白人の男の子が「剣玉」をやっていた。日本人の子供なら今更剣玉をやらないだろう。 高山線は確か2回目だ。全開は岐阜から富山へ向かった。確か進行方向右側が飛騨川が流れ景色が良いと記憶があり上りなので左側に座った。下呂で中国人の家族連れが乗ってきた。私は隣席にバックを置いてあったの  で男の人が「良いですか？」とのジェスチャー。当然、OKと答えたらいきなりバックを網棚にあげようとした。こちらは網棚にあげたら卸すのが面倒なので足下に置きたい。その後、その席に奥さんとみられる女性が子供を座らせいきなり座席を目一杯リクライニングさせた。後ろの人はビックリしただろう。しばらくすると何処か席を見つけたのか子供を抱っこし席を戻さずに行ってしまった。思わず文句を言おうとしたが日本語は通じないだろう。私は勿論席を戻した。中国人は最近マナーが良くなったと聞いたし私もマナーのいい中国人をみているがまだ、こういうのがいるのだ。さて、景色。下呂から美濃太田に掛けての飛騨川はいい。川の水は澄んでいて底が綺麗に見える。そして、岩が一杯あり渓流の雰囲気。写真、ビデオに記録した。  名古屋からは「ひかり」の特急座席指定券を12時38分発「こだま722号」に替えて貰って、何故なら小田原で降りたい。新横浜へ行くと大船まで乗り換えが3回ある。小田原なら１回で済むし空いている。小田原まで２時間、車内は空いているしゴールデン酒タイムである。先ず、カツサンド、缶ビール、冷たい水、つまみを少々購入し列車に乗る。隣の席は空いているし気兼ねなしに飲める。最後は良い気分で大船だ。！！ |